最新釣果その38

ヒラメ釣りには熱くなる私。
初めてひらめ釣りをした時に、2枚釣ってしまったところから始まる。
そして、大原『長栄丸』に通うようになってからその熱はヒートアップしていくのである。
船長は、釣らせたい一心で怒る&怒鳴る。が、本人全然怒ってもいないし、怒鳴ってもいないようである。ただ単に、口調が漁師言葉であり、声がでかいだけだという。
しかし、私にはそうは思えない…。
船長の手が操縦席から(._.)∂"チョット来イおいで!と手招きすると、緊張する…。
「なにやってんだ(`0´)ノ オウ!!鉛ずるずるやってたって、釣れる訳ねーじゃねーか!見てないと思ってちゃんと見てんだおー!」
何か反論しようもんなら、「ごちゃ言ってねーで早く釣ってくださいおー」とピッシャっと窓を閉められる…。
しかし、この叱咤激励のあと必ずといっていいほどヒラメが釣れてしまう。
ひらめをもって操縦席を見ると「ちゃんと言った通りにすれば釣れるの!わかった?」って船長の笑顔が見える。
釣れば笑顔で迎え、バラスと魔の手が手招きをする…。
『早く釣らないと怒られる』この緊張感も、ひらめ釣にはいいのかもしれない。
10月16日久しぶりに一人で釣りに行く。
2時に目覚ましをかけたつもりだが、起きたのは2時50分。
猛ダッシュで支度をして車に乗り込んだのが3時8分…。
何とか間に合うと思った一ノ宮付近で、ノロノロ車が前を走る。イライラする車の行列…。
このままじゃ、間に合わないよ…。ぶつかってもいい!5台抜きをやり過ごし、マッハの勢いで大原漁港に付く。
会計を済ませ、船まで荷物を持ち歩く。私の席は左舷ミヨシより3番目。
右舷胴の間がよかったが、空いてる席に座るしかない時間に来た私が悪い。
準備を始める。船中やはり女はσ(^_^)アタシ一人。
だんだん緊張してきた…。
ガハハと笑う相手もなく、手伝って懇願も出来ないまったくの一人…。
今までなにやってきたのだろう?暗闇の中、自己嫌悪に落ちる。
無事に準備が終わったところで出船した。
エンジンがスローになり自分の席に移動する。
若船長が、鰯餌を配ってくれる。丸々と太った鰯だった。
私はおかちゃんに作ってもらったハリスで勝負をかける。幹糸、捨て糸は私の怪しい結び方でチャレンジだ!大型あがって、結び目スル〜はきっと、私が結んだ三つ又サルカンからだろうと思われる…
変なことは忘れて船長の合図5:30きっかりに仕掛けを落とす。
かなり潮が早いと思われ、船底側の左舷は、竿を持っているだけで大変だ。
水深20m前後。錘が着底したら、そこで待つ。船中何の音沙汰もない…。
底立ちを取り直すのにもこの潮の速さなら全て巻き上げなおさないとだめ。
そのたびに鰯を確認するが、チョー元気に泳いでいる。
しかし、これだけの潮の速さで、片舷8名乗っているとは思えないほどお祭りが少ない…。
隣同士もさることながら、反対舷ともおまつりがない。
私はまた、緊張してきた『うまい人ばっかなんじゃないの?』
若船長が操縦席から出てきてすぐ「竿良くなったんじゃない?」と声をかけてきた。「ようやく出世できました」と答えた手前、ひらめをなんとしても上げなくてはいけないのである…。
開始から1時間忍耐の釣りであった。寒かった。風の音が耳元でヒューヒューと唸っていた。
私は座り込んでいた。
その時、グン!と生命反応。ゆっくり立ち上がり竿先を下げる…食い込め!食い込むんだ!しかし、本あたりがなかなかやってこない。ばれるのか?!長い時間に思えた。
きたー!本あたり!竿を上げる!「もっとあわせて!」若が叫ぶ!のった!
「へへへ!きたね〜」とタモをもって横に来る若船長。ネットインしたのは、「ひらめ」といえるぎりっぎりのサイズだった。
30分前に若船長が「幹糸が長いから少し切ったほうが良い」と調整してくれていた。
やはり、船長や若船長の助言に従うと釣れるのである。
そのあと、ばたばたと、釣れ始めた。というか、当たりがきた。
「あがったの?」とタモ取に行った若船長に聞くと、3人同時にきて、上がったの1枚だったという。私はマイクを通してアドバイスしている船長がいらだっているのがわかった。
「こえーよー!怒っちゃってるよ!」首をすくめていると、突然左舷側の操縦席の扉が開いた『鉛引きずってたら釣れないんだよ!あたりがあったって、船にあげなきゃだめなんだよ!12回もあたり来て船にあがったの4枚だ!ちゃんとあわせなきゃだめなんだよ!ただリール巻くだけだからだめなんだ!』こっちの左舷側は、σ(..*)アタシを除いては当りもないのに…なぜこっちに言うの…?目をあわせられなかった…。
私は、手持ちスタイルは崩さなかった。これ以上逆鱗に触れたくなかった。
おにぎり食うときも、ペットボトルのふた開けるときも、竿だけは放さなかった…。
でも、ひらめはそっぽを向いたままだった。
忘れた頃にあがるひらめ。
もう、私は置き竿。状態。でも、「手で持て!」と怒られそうなので、へたり込みながらも手で持つ。が、タバコを吸う。さお掛にかける。その頻度が、多くなってきた。
だって、もう10時なんだもん!
「お兄ちゃん!午後出るの?」「でるよ」「なに?」「鯛だよ」「あぁ。リールしゃくりね。ヒラメも鯛もリスキーだよな」「あねごは、びしまでしょう?」
「え?あぁ、まぁ…。」「びしまでやってるから釣れないんだよ。姉御が思ってるより簡単に釣れるよ」「ちがうよ!私は、びしまの底取に行ってるんで、釣りに行ってんじゃないの!で、イケメン船長の顔を見に行ってるだけだよ!で、指先に神経ないし(x_x;)シュン」
「神経なくても釣れるよ。釣らせてあげるから」
私は、ヒラメとの格闘を終え、(皆さんまだ真剣です)次のことを考えていた。でも、この海の状況は、あまりよくないし、金も無いし…。
いつもはひらめ1匹釣れば良しとしている所だけど。
最近長栄丸にも通ってないし…などと思って、船長に「午後鯛釣るから!」と宣言した。
最後まで、手持ち100号との戦いが終わった。
やはり、1枚しか釣れなかった。もっと大きいの釣りたかったけど…。
帰港すると、船長の大声は港中に響き渡った。
それは、何度もばらした人にレクチャー(叱咤)をしていたのだ。
私は、車の中にセーターがあったのを思い出し取に急ぐ。
戻ると、船長のレクチャー(笑)も終わり、私の鯛釣りレクチャーへと変わる。
リールは使っていたのでいいという。竿を借り(みじけー)リールをセットし、中錘つき天秤をセットしハリス5号をつけ、2号テンヤをつける。船長がえびのつけ方、棚の取り方をこれまたでかい声で耳元で叫ぶ。
「大きいえびを選んで、第二間接のところから頭先に抜いて、こっちの針は尾羽を切ってまっすぐに抜く。わかった?」
「わかんない。。。」おちゃらけたんだけど、頭に血が上ってる船長には冗談には聞こえなかったらしい…。
船長のヒラメを釣り上げさせたいと言う気持ちと怒りは私に向いてしまった…。
「竿買ったんだ〜」と話題を変えてみようとしたが、「竿はいいけどね〜」と若船長がニヤニヤしてる。
「その、いいけどね〜のあとはなによ!最後まで言ってよ!」
『下手くそ!って言ってんだよ』と船長の駄目だし…。
「んなのわかってるよ!わかってるから、長栄丸に来てるんじゃない!どうにかしろよ!」私も船長に負けずに耳元で大声で叫ぶ
13時出船。
寒かったので、キャビンにて昼食を取る。
食べ終わった頃、エンジンもスローになった。
私はヒラメの時と同じ席に座った。
大きい船に5人の大名釣。
左舷にはσ(..*)アタシ一人しかいなかった。
パラシュートアンカーをいれ、若船長の「やってください」の掛け声で、仕掛けをおろす。
「なげーな…」
すると着ていと同時にブルブルと生命反応。
「え?この釣ってこんなに簡単なの?」
『あたりがあったら、素早く大きくあわせてその状態でリールを巻くんだ』と船長に言われた通りに、やってみた。あがってきたのは….サバフグ…
アハハ!σ(^_^)アタシらしい。
左舷大艫の人が、連荘で鯛を上げる。私なんかあたりさえわからないって言うのに…。
餌ないし。ハリスぐちゃぐちゃになるし。足に絡むし。寒いし。腹減っちゃうし。サミシイ〜!
だれかぁ〜!寂しいよ〜!とブツブツ…。
「わかる?」って若船長が聞いてくる。「そのつもりだけど。こんなときはあせっても仕方ないよね」『あせらないと、時間なくなるよ。あがってないの、一人だけだから』って。。。ミジメ。
隣で若も竿を出そうとするが、タモ取だ、無線の相手だと忙しい。
「おにーちゃんが、手本見せてくれないとわかんないよ〜」と言い放つ。
「何で釣れないんだろう?棚とか有るんだよね。」と1mあげたときだった。ぐぐぐぐぐ!と魚信。竿をあげようとも水平にしか上がらない。とりあえず、リールを巻く…ハリスを持ち、竿を席に放り投げ(えっと、人のだからでは有りません。焦ってたんですよ)ハリスを手繰る。鯛だった…。「ほほほ〜ぉ釣ったジャン!」て、若が笑顔で言う。しばらくして、目玉に針を突き刺してスレで小さい鯛がつれた。放流サイズだと思ったが、目ん玉ブッチだったから、クーラーへ仕舞った。
「あ!」と若が叫ぶので「どうしたん?」
「声出ちゃった…」
「ばらしたのね…あんた」
「ヘヘヘ…竿出さなかった事にしよ〜」って、私もだよ!
そして、1枚目より大きいサイズを釣り上げ、寒さと腹空きモードに絶えながらの、通し強行釣行は終わった。
港に帰ると、船長が「釣れたか?」って聞くから「とりあえず」と答える。
「氷入れたか?」って聞かれたから「魚に合うサイズを入れました」と答える。
クーラーは車に積んで持ってきてもらった。
船宿前で「これに負けちゃーいけねお〜!ちゃんとうまくなるんだからまた来るんだぞ」と言われた。
でも船長…。ひらめ釣りも下手なのに…この釣り後何年やれば上手くなるんでしょう?
ヤレヤレ… ヽ(゜〜゜o)ノ アキマヘンワ
