最新釣果 その11
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23:23携帯メール着信音がなった。24時過ぎに来るといっていたので、高速を降りたのだろう。
「ご・ごめんなさい.寝てしまいました」
あららら〜。ちあきちゃんとしたことがどうしたことでしょう?最近やけに仕事が忙しいらしくお疲れモード全開なんだな。
「大丈夫ユキちゃんは私が迎えに行くから」
ユキちゃんとはチアキちゃんに「どうしても釣りがしたい」とメールを送ってきた女性だ。チアキちゃんも私もお会いしたことは無いので、私は最寄の駅で待ち合わせるときに竿を持っているからと、彼女に伝えた。総武線最終電車。発砲スチロールの青い箱をぶら下げて改札から出てきた女性…。まさしく彼女が「ユキちゃん」だ。
「はじめまして。よろしくお願いします。」と挨拶をして車に乗りこむ。彼女には車中は私とチアキちゃんのマシンガントークが繰り広げられるので、寝れないと思うので、少しは寝て来る様に伝えてあったが,遅刻してはいけないとなかなか寝られなかったと言う。近くのファミレスでチアキちゃんと待ち合わせ、私の車は寿司屋の駐車場に止めて、一路飯岡港、清勝丸を目指した。
「あーでもないこーでもない。そしてあーなったこーなった」とこんなにもはなすことがあるのかと思うほど、私達はしゃべりつづける。
そんな中ユキちゃんは寝ていた。「あんたはエライ!」
そしてあっという間に飯岡港へ着いたのである。まだ、3:00いつもなら即効寝るチアキちゃんが今日は珍しくしゃべりつづける。中乗りの木さんヨシテルが来たころ、私達は近くのコンビニに最後のトイレ休憩に行った。もどると、「私の中乗りさん」こと斎藤さんが来ていた。「ひさしぶり〜!」「あいたかったよ〜」と、ギャーぎゃー騒ぐ私とチアキちゃん。支度を始めることにした。ユキちゃんには、前回オガチャンに貸したカッパと長靴、釣道具一式をあてがい、右舷艫から一列で並んだ。
なんと、『鯵ハナダイ船』は、私達3人と、斎藤さんそして、ミヨシにいる常連さんの5人での大名釣りとなった。
清勝の母ちゃんが「あ!今日は純ちゃんの誕生日だ!」と言い出した。おめでと〜!と、いいながら、打ち合わせもしていないのに、「HappyBirthDaytoYou」を大合唱した。
暗闇の中、若船長の純ちゃんの顔は、になっているのが見えた。
大艫に斉藤さん、艫にわたくし、姉御、ユキちゃん、チアキちゃん、常連さんの順である。
1時間の航程をバタバタしながら進んでいった。
ちあきチャンは、キャビンで何か食べていたと思ったら、爆睡体制に入っていた。
ユキちゃんは艫に座っている。
「キャビンに入れば?」
「キャビンの中、ちょっとダメかも」という。
色白のユキちゃんの顔は、真っ白になっていくのが分かった。
「大丈夫?」と聞くと、「なんとか」と言う。斉藤さんも、心配そうだ。いままで、会社の釣クラブで2回ほど船に乗っており、酔わなかったと聞いていたのに…。
マシンガントークのせいだなこれは。。。
斉藤さんが、クラーボックスを壁側に付けて、そこにユキちゃんを座らせた。寄りかかるところができて、ユキちゃんも爆睡体制に入った。
1時間ちょっとで、ポイントに着いた。仕掛けをセットして、オキアミをつけて投入。そして糸ふけを取って、ユキちゃんの仕掛けをセットしたところ斉藤さんがあわてて、「彼女撃沈しちゃったよ」と言いに来た。やっぱり。少し寝かせておくしかないと、自分の竿を握り、コマセを振り出した。水深42m。糸は45m出ていた。
「あ!」魚の取り込みに失敗したちあきチャンの声がした。すると私の竿にも当たり。ギュンギュンと力強い。あげてみると30cmは、あろうかという大鯵。それからは、鯵の入れ食いモードが始まった。
斉藤さんは、「まるいか」試釣をしながら、鯵を釣っている。すると、まるいかが、つれはじめた。「まるいかちゃ〜ん」とうれしそうだ。
ハナダイも釣れるには釣れるが、かわいそうなほど小さい。すばやく針からはずし、海へとお帰り願った。しかしいっこうに出てこないユキちゃんの分を確保しなければいけないと、暗黙の了解でちあきチャンと私は久しぶりに真剣に釣りをしていた。
タバコを吸う暇を惜しんで、ちあきチャンは食べる暇も惜しんで。
「斉藤さん9時になったら教えて。私胴付で魚釣りたいんだ」とりあえずその間、真剣に釣りをした。『10分前だよ』と斉藤さんが教えてくれた。ならば、「おかちゃんスペシャル『ごっついけど、笑わんといてや〜』仕掛け」をセットした。
前日、近所の駅で待ち合わせして、薬の密売人のように受け取った仕掛けである。毎日仕事が忙しいらしく、くったクッタになったおかちゃんが、わざわざ作ってくれたので、これで釣り上げないと恩返しが出来ないのである。先ほど「鯖釣らせろ〜船長〜!」と脅したかいがあって、1匹確保した鯖を切って餌にした。とりあえず、置き竿にして、ユキちゃんのタックルで、コマセを振りながら、目と神経はどうつき仕掛けに集中させていた。
コマセで鯵を5匹ほど追釣させたとき、置き竿が、がくがくと震え始めた。樽につまずきながら、竿を手に取るとまぎれもない生命反応がある。斉藤さんも「ゆっくりまけよ〜」とアドバイスをくれる。が、しかし、上がってきたのはまたも鯵!「期待させやがって〜!」と取り込むとそれは今まで以上のでかさだった。これは「太海サイズ」だ!と、チアキちゃんと言い合った。
それからも、こませも胴付も「鯵」「あじ」「アジ」…。ユキちゃんが「復活しました」と言って、釣座に戻ってきた。私が、キーパーの使い方、コマセの出し方を教え斉藤さんから細かいアドバイスをしていただいた。(斉藤さん、ユキちゃんに教えてもいいよ〜ぉと言って、教えさせたんだけどね。)すると、2投目ででかい鯵をGet!「あ〜うれしぃ〜」と感激のご様子。しかし、またも、船酔いが再発したらしいので「寝てなさい」と言うと、座席でマグロ状態になって寝ていた。
「こいつは、結構やるな」
船長が沈船のポイントまで移動した。移動している最中、チアキちゃんは、干物つくりのオネーさんになっていた。
私は前回ここで、メバルを手にしているので、俄然やる気になった。
すると、「ギャ〜!すごーい」とちあきチャンが釣り上げたのは、黒メバルのイッカ!斉藤さんと私は根魚狙いなのに…。素晴らしくでかい黒メバルだった。
「やられっちゃったな。きっと、そんなんじゃ、黒メバルつれないわよ」って言われるぜ。と斉藤さん。わたくしたち、たつてがありません。もう、二人ともショボ〜ンでございますぅ。o(TωT )( TωT)o ウルウル。
ユキちゃんも、おにぎりを食べるまで復活したので、鯵のイッカ釣り上げるなど、センスの良さを発揮していた。「外房の女」誕生の瞬間である。
「これだけ釣れると楽しいですね」とチアキちゃんはいう。ものすごい勢いで釣るチアキちゃんを見ていると、取り込んだ傍から、鯵の血抜きをしている。手返しもうまくなり、手前まつりも少ないようである。もう、教えることは無いナ〜。黒メバルまで釣っちゃって…。あなたはもう、りっぱな外房の女釣り師でございます。
次回からは真剣勝負だぜ!
やっぱりねなきゃ〜だめなのね。→寝る子は育つ!
港へ着くとかあちゃんが、出迎えてくれた。荷物を降ろし、トラックの荷台にタンクが積んであるので、手を洗おうとすると、石鹸が無いので、ちあきチャンが持参した、「バニラ」の香りのする石鹸った。「いいにおいだね〜」って騒いでいると「なになに?」と斉藤さんが近づいてきた。「斉藤さんも洗ってあげるよ」とチアキちゃんは左手私は右手をアワアワになった自分たちの出で、洗ってやった。「斉藤さん、喜びすぎだんべ〜」とかあちゃんがはやし立てる。
今日のささやかな、そして、ハードな感謝の気持ちだった。
帰りの車もチアキちゃんが運転してくれた。途中の駅でユキちゃんを降ろし、私たち二人は、私の自宅へそして、寿司屋へと向かった。
こんなもんでげす!



外房万歳!おなご釣り師万歳!